THE SLEEPING AIDES AND RAZORBLADES/Favorite Synthetic(12"LP+CD)
型番 DEBAUCH-009(DEBAUCH MOOD)
販売価格 2,000円(税込)
在庫数 SOLD OUT

札幌のパワーポップ・インディー・パンクロックバンド"THE SLEEPING AIDES AND RAZORBLADESの2ndアルバムがDEBAUCH MOODからリリース!インフォが激熱過ぎる!

(LABEL INFO)
THE SLEEPING AIDES & RAZORBLADES。
札幌にて活動開始から約4年、齢22〜23歳(プラス27歳)にして待望の2ndアルバム『FAVORITE SYNTHETIC(LP+CD)』がDEBAUCH MOODよりリリースされる。

今作は、現在までに1stアルバム『Space Travels In My Blood(CD)』(‘13)〜『Dub Narcotic Fanclub(Cass)』(‘14) 〜『Forget Me (7")』(‘14)〜『VA-While We're Dead The First Year』(‘15)と着実にリリースを重ねてきた作品を自ら上書きしていくかの、バンドが今どこに到達・発展していくかを叩きつける11曲の大躍進作。そして『その才覚』と『好奇心からの純真さ』を併せ持った新世代の一つの指標となりえる集大成的音源となっている。

11曲中、新曲7曲、現在廃盤中の音源から再録2曲、既発曲1曲、カバー1曲といったバランスで今作は形成。唐突に始まる70年代後半髣髴の煌めくバラッドナンバーにて幕を開け、そこから持ち前の程よく粘り切れ味をもった高純度POPナンバーの連発に増幅、ここまで畳み掛ける力の入れ具合にこの音源の『派手さ』を演出する強い意気込みが伝わる。大きな印象を残す2本のgtによりアルバムを通し編み出される現代的テクスチャ。そこに痛快な疾走感をぶち込んだその攻撃力・方法論には血がたぎる若者も多いのではないだろうか? 効果的なシンセ挿入曲やファズぶっ込み曲なども散りばめつつ、若いながらの心情を音像として表現する為の試行錯誤にも重点。非常に練られつつも天然な展開力に心を奪われながら、全てに於いて切なげに覆われた楽曲に胸打たれる。最後の締めは再び切なきバラッドナンバーにて音楽との恋を歌う。充足感と共に当LPは締めくくられていく。これらの言葉に嘘はない。

今回も安定のVo/Gtシラハマによる引用センスだけでは決して収まらない影響を紡ぎ浮遊させるスタイルと、根底にある影響元への愛情と憧れを重ね続け増曲させていく痛快さ。そして紅一点ba秋栃とDrモリッシーの安定的に仕事をこなすかのリズム隊陣による淡々としつつ熱き支えにシラハマのセンスへの信頼と愛情を強く感じる。このバンドの武器である札幌の”Rick Nielsen”ことlead奥下Gtの相変わらずのキレによって、このバンドがギターバンドとして在る事が何倍にも意味付けられていくのだ。

STIV BATORSにて掲示された未来へのPOPなR&Rへの展望が35年後の若者の感性に合致し、現行カナダはモントリオールのSONIC AVENUES (このバンドにRUDIを見出しているのが重要)からの影響をベースに、EYELESS IN GAZA『Welcome now』〜THE FIELD MICE『SensitiveやEmma's House』〜THE SEA URCHINS〜ANOTHER SUNNY DAY『Anorak City』等々な当時のキラーPOP SONG名曲達を、彼らが公言するSMITH WESTERNS〜TEENAGE LOVERS等の今の手法のフィルターに通し増幅させたかの超健康現代児感。そしてGREEN RIVER〜NED’S ATOMIC DUSTBIN〜MEGA CITY FOUR〜SENSELESS THINGSまでを通して解釈した上でのアプローチまで飛び出す。PRIMAL SCREAMのGlory Of LoveのR&Rカバー、THE HOLLYWOOD KILLERS『Butterfly』やPOSITIVE NOISE『Ghosts』など新たな試みの為の引き出し等々、、、活動を重ねるごとに根が太く長く伸びていく様はとても多くの期待に応えてくれると同時に、何度も聴き手を裏切りさえもするのだ。そして、上記の羅列はあくまで物事を整頓する為に用いたキーワードでしかない。彼・彼女達は自身でしかないのだから。

北海道は札幌にて突如現れ、急速にその認知を拡げていったTHE SLEEPING AIDES & RAZORBLADES。遠く各地より様々な好評が直接・間接的にあまりにも多く伝わって来るという”事実”は、この数年間にてこのバンドが新世代の中でも極めて特別な存在となった事を認めざるを得ない。それは過度に多方面から『期待視される状況』が生まれつつあるという事だ。しかしそういった状況を何だかんだ乗り切ってしまうような、『遊ぶ』という若き感覚を持続させながらの今作掲示高センスな楽曲群。その存在は"ギャップ"という単純な言葉で括るにはあまりにも脅威であり、先の継続していく未来は大きく明るく開けている。甘くみてはならない。
そんな彼・彼女達の個性が色濃く沁みる最高傑作。

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